2006年3月アーカイブ

県庁の星

| カテゴリ: 小説

著:桂望実 出:小学館(2005年9月)

県庁のエリートが、1年間の出向でいわゆる「民間」を体験するオハナシ。

出向先であるスーパーでモラルの低さ、やる氣のなさを目の当たりにして愕然とする主人公。
当然ながら、そんなところでお役所の正論を振りかざしても誰にも見向きをされない。
それどころか、その正論も自分の身を守りたいがためのものであることすら氣づかない。

実際にこういった試みが行われているのか知りませんが(多分ないだろうなぁ)、実際に行われてもほとんどのお役人さんは、途中で脱落してしまった主人公の同僚のようになるように思えます。

この本を県庁のエリートをはじめ、お役所の方々が読んだらどんな感想を持つのかが非常に興味深いところです。
自分のことが恥ずかしくなるのか、他人事のように感じるのか・・・

それ以前にシモジモの者が読む本なんて読まないかな?

一生賃貸!

| カテゴリ: 社会

編:エイブル 出:ダイヤモンド社(2005年11月)

まだまだ、家や土地は資産だと信じる人が多い日本の社会に一石を投じた本。
具体的な例を多く挙げて、「なぜ持ち家よりも賃貸がいいのか」について解説しています。

自分が住むための家や土地を買うつもりになっている人が読むと、氣分が悪くなるかもしれません。

この本の考え方には、かなりの部分で賛同できます。
土地を買って家を建てたり、分譲マンションを購入するのは、日本の経済が右肩上がりで成長しているときは、まったく問題のないことでしたが、これからの数十年は多分そういう時代ではないと考えられます。

先が読めない、読みにくい時代にローンを組んで、長期にわたって高いリスクを背負うのは勇氣のいることです。
だいたい、自分の名義になったからといって、自分のものになったわけではありません。

大家に賃料を払わなくてすみますが、そのかわり国に固定資産税という名目の賃料を払わなければいけません。
賃貸なら心配する必要のない相続税対策も必要になります。

家を買う買わないの問題ではなく、ライフスタイルの一部として家を買うか借りるかということを考える時代になるでしょう。

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